糸的な風景
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夏頃に予定している企画の準備のため、香川県・丸亀に来ています。
今日は丸亀でこの冬、一番寒い日だったらしく、本当に滅多に降らない雪までうすく積もっていた。せっかく南下してきたのに。
今回は企画のために、ひとりのアーティストを巡る旅なのだけれど、そのひとが生まれた土地に自らの身を浸すことで、人ひとりの人生の尊さについてふと想いを馳せる。
明らかな他者として、ひとつの人生に「こんにちは」をしてみると、そこで見えてくるなんでもない街の風景(夜に見た高架下にある駐輪場の闇の深さとか)もすべて意味をもっていて、その人自身にまっすぐ伸びているように感じる。その細部の膨大な蓄積、その全てを宿してその人は生きていて、そのひとつひとつのモノとコトをつなげる無数の糸によってつくられる、とても頑丈な網(ネット)。あー、そうかー、自分も網つくってんなーっ/て、そこらじゅうにある糸の先っぽをグイグイ引っ張りたい気分。というか、もう気付いた時にはそれは既に自分とつながっている。つながってしまっている。そしていつしか、ひとの網とたくさんの糸を共有している。生身のつながりってこういうことなのかな、と。
そんな網に絡みとられながら、明日はたっぷりと作業をします。
せめても晴れておくれよ、丸亀。

<失われた温室から引き揚げられてきた、たくさんの洋蘭。彼らもまさかの雪に少々困惑気味>
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